移住者インタビュー
INTERVIEW 移住者インタビュー02
白河だから、自分らしく働ける
湯澤 魁さん
移住時期:2020年
年齢:20代
職業:非営利団体役員
出身:兵庫県(東京の大学在学中に移住)
住まい:白河地域(市内中心部)
――移住生活をはじめるきっかけは?
高校・大学時代に東日本大震災・原発事故で被災した宮城・福島に通い、ボランティア活動をしていました。そこで出会った同世代や住民・支援者の方々が、目の前の課題を自分ごととして解決するために行動している姿が本当にかっこよくて。よそ者ではなく地域のプレイヤーの一員として社会課題を解決する働き方に惹かれ、「育ててもらった福島に恩返ししたい」と考えたのが移住の原点にあったと思います。
――どうして白河市を選んだんですか?
福島県浜通りでの活動を通じて、高校生びいきのコミュニティ・カフェEMANONを運営する弊法人の理事長と出会ったことがきっかけです。高校生のサードプレイスに関心のあった私は、1年間大学を休学して高校生の居場所づくりや地域での活動の伴走に取り組みました。
復学後も夏休みに地元出身の大学生たちと白河でシンポジウムを開催するなど関わりを持ち続けるうちに、若者の地域との関わりや主体的なアクションを支えたいとの考えが強くなり、正式に移住・就職することを決意しました。
都内のコンサルティング会社からも内定をいただいていましたが、人材の豊富な都会で歯車になるのではなく、自分がより存在意義を感じられるここ白河で働くことを選択しました。
能力だけが物差しではない自分の居場所をつくれるのが白河で働く最大の魅力かもしれません。
――実際に白河市で暮らしてみてどうですか?
白河市は、市立図書館や文化交流館コミネスなど、文化施設が本当に充実しています。これらは、暮らすのに絶対必要なわけではないかもしれませんが、お金をかけてしっかりと整備しているところに、白河市への信頼を強く感じています。
その一方で、同年代が少なく、仕事と関係のない友人ができにくいというネガティブな側面もありますが、馴染みの飲み屋さんや大学の校友である先輩方に救われています。私が従事しているコミュニティ・カフェEMANONに立ち寄っていただければ、オススメの人やお店をご紹介できますので、是非気軽にいらしてください。
――就活生へのメッセージをお願いします。
人口減少の進む地方では、若者というだけで希少価値がありますし、プレイヤーが少ない分、若いうちから自ら考え行動する機会が多くあります。自ら試行錯誤する経験は、ほかの誰でもない自分ならではのキャリア形成に直結するはずです。また、自分が動けば地域や社会が変わるというやりがいにも溢れています。
このコロナ禍で、就職に悩む学生もたくさんいると思います。こんなときだからこそ是非、地方で働くことを自分らしく働くための選択肢の一つとして検討してはいかがでしょうか。