移住者インタビュー
INTERVIEW 移住者インタビュー10
白河で追いかけはじめた、私たちの夢
湯本淳人さん(左)・土井美奈子さん(右)
移住時期:2021年
年齢:20代
職業:(湯本さん)地域おこし協力隊 (土井さん)フリーランス
出身:(湯本さん)東京都 (土井さん)千葉県
住まい:白河市内
湯本さん土井さんの経歴
大学在学中、たまたま教授に連れられて白河にやってきた湯本さん。
現在は、地域おこし協力隊として白河の伝統工芸品『白河だるま』をPRするお仕事や、ご当地ヒーロー『ダルライザー』の映像制作に携わる活動をしています。今回はそんな湯本さんと、湯本さんと一緒に白河に移住した土井さんにお話を伺いました。
何がきっかけで白河に移住されたんですか?
(湯本さん)
最初に白河を訪れたきっかけは、大学の教授が監督としてダルライザーの映画撮影をしていて、その手伝いとしてほぼ強制的に連れて来られた時です。
その時は約3ヶ月間白河に滞在していました。
南湖公園にある旅館『南湖館』に泊まっていたんですが、朝から夜まで撮影づくしのスケジュールで帰ったら寝るだけ。そんなハードなスケジュールでしたが、2階から見える翠楽苑の景色がとてもキレイで、夜には虫の声が聞こえるし「なんかいいな」と感じていました。
大学卒業後はCMディレクターになりたいと思って東京の制作会社に就職しました。
撮影が早朝から明け方までかかることも少なくなく、とにかく無我夢中で働いていました。
4年間勤め、ちょうど転職を考えていたところ、白河で『地域おこし協力隊』を募集しているという話を聞き、僕が手を挙げて土井と2人で移住を決めました。
現在はどんなお仕事をされていますか?
(湯本さん)
地域おこし協力隊として、だるまのPRに関わる仕事を行っています。
今日もさっきまでTwitterに掲載するだるまの画像をつくっていました。土井も『だるまランド(※1)』で働くこともあるので、2人でアイデアを出しあってだるまの映像制作やイベントを企画したりしています。
(※1)だるまを「見て、学んで、楽しむ」ことのできる体験型の施設
(土井さん)
東京では、CMの裏方として撮影で使う小道具をつくるような仕事をしていました。
現在はだるまランドで白河だるまの動画をつくったりしています。白河にいるときの方がいろんなことに挑戦できて、充実しているなと感じています。
白河の暮らしはいかがですか?
(湯本さん)
もともとキャンプが好きで、東京にいるときは休みの度にキャンプに行きたくて仕方なかったんですが、白河に来てからはわざわざ「キャンプに行きたい」と思わなくなりましたね。窓を開ければキャンプで感じる自然の匂いがするので(笑)
今住んでいるところが特別山の中というわけではないんですが、首都圏との交通アクセスもいいのに、すぐそばに自然があるというのは白河の魅力だと思います。
(土井さん)
いろんなことをやっている人がいて面白いなと思います。コーヒー、ゲストハウス、映像、演劇…。やりたいと思ったらやらせてくれる人がたくさんいて、なんでも挑戦できる雰囲気が白河にはあるなと思いました。人手不足は、活躍できるチャンスですよね。
ただ、白河の人は控えめで、自分から意見を言わない人も多いと感じます。また、「白河には何もない」とか「白河では何もできない」と言う若い子をよく目にするのですが、自分から手を伸ばせば、その手を掴んでくれる人が白河にはたくさんいるので「勇気をもって地域に飛び込めば、もっと面白い世界が見えてくるよ」と、伝えたいですね。
(湯本さん)
確かに、僕も高校生や大学生で、映像業界に興味を持っている人がいるのであれば、これまで自分が経験したことを伝えたいし、一緒に何かをやってみたいです。
色々な人と繋がって、みんなで良いものを作りながら、白河でもできるんだぞっていうことを体現していきたいです。
白河に移住を考えている人にアドバイスをお願いします。
(湯本さん)
白河には、自分の楽しみを自分で作っていける面白さがあります。
車がないと少し不便だし、お店が閉まるのも東京に比べたら早いけど、コツをつかめばすぐに慣れます。東京にも近くてすぐに行けるので、白河の暮らしが快適すぎて東京に戻る理由がなくなりました(笑)
有名な人や大きなイベントは少ないかもしれないけど、地域には面白い取り組みをしている人がたくさんいるので、いろんな人に出会っていろんな取り組みに参加しているうちに、だんだんと自分の居場所ができてきた感覚があります。
元々あるものは東京に比べれば少ないけど、なんでもつくれる環境が白河にはあります。
自分で暮らしを作っていきたいと考えている人には白河はぴったりな地域だと思いますね。
(土井さん)
白河にはなんでもできる雰囲気があると思うんです。
出会った人たちはみんな素敵な人たちで、すごくいきいきしている人たちばっかり。応援する人との距離が近いので、気軽になんでもチャレンジできる場所ですね。なにか新しいことに挑戦したい人は、ぜひ住んでみてほしいなと思います。