移住者インタビュー
INTERVIEW 移住者インタビュー11
住まいを通じて人生をつくっていきたい
小西さんご夫婦
移住時期:2022年
年齢:(亨さん)50代 (亜伊子さん)40代
職業:(亨さん)会社員 (亜伊子さん)会社員
出身:(亨さん)東京都 (亜伊子さん)群馬県
住まい:白河市内
小西さんご夫婦の経歴
(亨さん)
白河に住みながらIT系の会社にリモートワークでお勤め。白河に移住し、週末にセルフリノベーションを行っています。
(亜伊子さん)
埼玉在住。仕事が連休の時に白河に通い、亨さんと一緒にセルフリノベーションを行っています。
ご自宅はご自分でリフォームされているんですね!
(亨さん)
先日、amazonで買ったミキサーを奥さんが組み立てて、そしてコンクリートを流して…笑
全部自分たちでやっています。プロの人たちがやれていることなので、(人間だったら)私たちも頑張ればできるんだろうなと思って。
いつ頃から移住を考えるようになったんですか?
(亜伊子さん)
旦那の老後が見え始めたころ、「定年後はどうするの?」という話をするようになって、これからも便利な都会に住み続けるのか、のどかできれいな空気が広がる地方に住むのかって考えたら、やっぱり地方に住みたいなって。
(亨さん)
人混みが嫌いなんです。満員電車とか。
東北は親の地元だったので、小さいころから遊びに来ていて身近な場所でした。大人になってからも東北や福島を旅行することがあって、移住先を考えたとき西か北かって考えたら断然北だったんです。
そして雪の少ない地域を探して、いくつかの候補地を下見に行ったりもしていました。元々田んぼの中にぽつんとある1軒家のような場所に住みたいと思っていたんですが、白河市のお試し住宅を利用しながら、空き家バンクに登録された家を何軒か回っているうちにたまたまこの場所に出会えて、もう「ここしかない」って思いましたね。
東京へのアクセスも良いし、住んでいて不便に感じることはほとんどありません。
自分で直してまで…ものづくりが好きだったんですね。
(亨さん)
電子部品を直す仕事をしていたことがあって、「壊れたものは直せばいいんだ」っていう考えがあったので「家も直せばいいんだ」って思って直しました。
DIYってDo It Yourselfなんですけど、僕の場合のDIYは”どうなっても いいから やってみよう”の略で(笑)
やらなきゃ先に進まないじゃないですか。昨日もコンクリートを流しててすごく大変だったんですけど、やってると少しずつ形になっていくんですよ。諦めなければいつかは終わるってことを身をもって学びました。
(亜伊子さん)
すぐに住むのであれば完璧に整った家じゃないとだめかもしれないけど、直しながらいつかは住めるって思って探すと、選択肢は広がりますよね。自分たちでその選択肢もつくっていけるんだと思います。
移住にあたっての心配ごとはありませんでしたか?
(亜伊子さん)
特になかったですね。行ってみれば何とかなると思いました。周りに助けてくれる人もたくさんいるし。
本当に田舎だと、周りに人が住んでいないから困ったときすぐに聞ける人がいないじゃないですか。そんな意味では白河は初めての移住にはちょうどいい場所かもしれない。
(亨さん)
遅くまで1人リノベーションしてたとき、「夜遅くまで電気がついているから、中で倒れてるんじゃないか」って近所の人が心配して声かけてくれたり気にかけてくれたりして、すごく嬉しかったです。
そしてセルフリノベーションと言っても多方面のプロの方に助けていただきました。全般的に面倒を見てくれた設備屋さんや、建設機械を快くレンタルしてくれたリース屋さん、たった0.5立米でも砂を販売してくれた砂利屋さん、素人の質問にも親切に対応してくれた木材屋さんなど、ご近所さんや地域の方には本当にお世話になりました。
これからこの地域でどんなことに挑戦していきたいですか?
(亨さん)
せっかくここに来たんだから、この地域の人たちから「来てくれてよかった」って思ってもらえるぐらいのことはしたいと思っています。
例えば農業。農業って大変じゃないですか。若い人が「やりたい」って言っても休みがないから諦めている現状があるなら、それはすごくもったいない。そういう大変な状況をアシストできるような仕組みを、今まで自分が経験してきた技術で、実現できたらいいなって思います。
これから移住を考えている人にメッセージをお願いします。
(亜伊子さん)
「移住してこんなことがしたいな」って想像することってあると思うんですけど、想像できることって、諦めなければ実現できると思うんです。もし「移住したい」っていう気持ちがあるなら、諦めずに前に進んでいってほしいなって思います。
(亨さん)
はじめてやることって、絶対失敗するんですよ。僕もいっぱい失敗繰り返してきて。でも失敗したことって、自分の経験になるじゃないですか。だから移住して「失敗したらどうしよう」って考えず、失敗して悩んで、そして成功体験につなげる。その繰り返しだと思います。
(亜伊子さん)
失敗って恥ずかしいことじゃないので、失敗したら「それを活かしてどうしよう」って考えれば、失敗も失敗じゃなくなると思います。セルフリノベーションでもそんなことを繰り返しているうちに、自分たちの家に愛着が生まれていくのかなって思います。