移住者インタビュー

【令和6年度~特別編Vol.2~】

白河市移住体験ツアー 参加者体験記【令和6年度~特別編Vol.2~】

白河市移住体験ツアー 参加者体験記

2024年11月に開催した、白河市移住体験ツアー~まちと私のプロジェクトに出会う~(→詳しくはこちら
の参加者体験談をご紹介します。

人と通じ合う喜びを感じた、初めての白河

【参加者①】文川美英さん
 年齢:10代
 職業:大学生
 出身:大阪府
 住まい:東京都

参加したきっかけ

大阪府出身、東京都在住の大学2年生で、手話サークルに所属している文川さん。
東京で開催されたイベント「出張!カフェ本町Q番地」をきっかけに白河に興味を持ち、ツアーに参加しました。初めて訪れる福島・白河市での体験をとても楽しみにしていたようです。

ツアーでの体験

ツアー中に訪れた、優樹福祉会(ゆうじゅふくしかい)が運営する「地域生活サポートセンター サニーデイ」という福祉施設では、発達に障害のある子どもたちとクリスマスツリーの飾り付けをしました。 元気いっぱいな子どもたちがイラストを描いてくれたり、側転を見せてくれたりする中、文川さんは奥で1人机に向かう補聴器をつけた女の子がいることに気がつきました。これまでサークルで練習してきた手話で自己紹介や挨拶をすると、お話し相手の女の子も嬉しそうに「ありがとう」と返してくれました。

自分の学んできた手話で意思疎通ができたことが、とても嬉しかったと話す文川さん。彼女自身、過去に「自分の気持ちを理解してもらえた」ことで感動した原経験があり、その記憶とも重なったようです。
その後、場所を変えて行ったワークショップでは、今回の体験を振り返りながら、自分の「やってみたいこと」を考えました。文川さんは、東京に戻ってからも、手話を活かしたコミュニケーションの場を作り、誰かの気持ちを理解し寄り添える人になりたいと語りました。
白河での体験と、文川さんのこれまでの想いが重なり、人と人とのつながりを大切にしたいという気持ちが深まったツアーとなりました。

アートで白河と関わり続けたい

【参加者②】渡邉麻衣子さん
 年齢:40代
 職業:イラストレーター
 出身:静岡県富士市
 住まい:神奈川県横浜市

参加したきっかけ

横浜在住で、広報用・宣伝用のイラストを中心にイラストレーターとして活動している渡邉さん。「風月の芸術祭in白河」に参加したことをきっかけに、白河に再訪してくれました。
初日に食べた白河ラーメンでは、味より前にその盛り付けが顔のようになっていることに着目するほど感性豊かな渡邉さん。見学した様々な場所もアートの視点で捉え直してくれました。

芸術祭で展示された渡邉さん制作のコアラ達磨                    具の並べ方が顔みたい!な白河ラーメン

※「風月の芸術祭in白河」とは・・・自然を愛で、文化を享受する松平定信の「士民共楽」の精神を受け継ぎ、白河市と関連する城下町の歴史・文化を学びながら、新たに国際的なアーティストと地域住民との協働によって、白河市のPRとともに地域の次代を担う子どもたちをはじめ幅広い年代の皆様に、アートと関わる機会を提供する催し。

ツアーでの体験

廃校となった大屋小学校を見学した際は、飾ってある版画に注目し、作品を展示することで学校を再生できないかと提案してくれました。アートという専門性があるからこその渡邉さんのアイデアからは、これまでにない白河の未来を想像させるワクワク感がありました。

ツアー後には、「今後も定期的に訪れたい」「だるまランドやアートに関係する場所にも行ってみたい」と話し、白河との継続的な関わりへの意欲を見せていました。
渡邉さんのアートの視点を通じて、白河の可能性が広がることを楽しみにしています。

懐かしさと新たな発見が詰まった白河の旅

【参加者③】坂田実紀さん
 年齢:20代
 職業:大学生
 出身:白河市
 住まい:群馬県高崎市

参加したきっかけ

白河市内の大信地区出身の大学4年生で、現在は群馬県にて一人暮らしをしている坂田さん。「県外の人が自分の地元を歩いてくれるなんて嬉しいし、せっかくなら自分が案内したい」という気持ちを胸に、参加いただきました。

ツアーでの体験

ツアーでは、坂田さんの母校で、現在は廃校となっている大屋小学校を訪れました。校舎内を巡り、体育館ではタイムカプセルを探してみるなど、懐かしさに浸るひとときを過ごしました。さらに、廃校の新たな活用方法として地域の方々が取り組んでいるプールでの鯉釣りも体験し、母校が今も地域の人々に親しまれていることを実感しました。

また、大屋小学校の卒業生であり、地域の魅力を発信している高校生との出会いもありました。彼は、大屋小を含む大信地区の魅力を伝えるため、大信の案内マップづくりに取り組んでいます。高校生と話す中で、「自分よりも地域のことを詳しく知っている」「住んでいたはずなのに、何も知らなかった」と衝撃を受けたといいます。坂田さんにとって自分のふるさとを新たな視点で見つめ直す貴重な機会となりました。

地元の魅力を新たに知った案内マップ                  坂田さんと大信の案内マップづくりをしている高校生

まちづくりを仕事にしたいと考える坂田さんは、「自分にしかできないまちづくりとは何か」を改めて考えたいと語ります。春からは都内で就職予定ですが、いつか地元のために貢献したい、そしてこれからも変わらず地元を好きでいたいと振り返りました。
懐かしさだけでなく、地元の新たな魅力や可能性にも触れることができた坂田さんの旅。これからも白河と関わりながら、自分にできるまちづくりの形を模索していくことでしょう。

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